『あのー…光?』


「ん?」


『そろそろ、起き上がりませんか?』






今度は光が泣きそうだ…


『んー…頭打った…』


「本当にゴメン!!」


『……アイス。』


「えっ?」


『バニラアイス食べたい』

「買ってきます!!」




来た時と同じ速さで光が飛び出していった。


ちょっと可哀想だったかな?


携帯を開きある人へとコールする。



「おお、プレゼントは届いたかな?」


『もう!光が可哀想でしょ!』


「今日はもう店閉めたから二人でゆっくりしろ」


『ありがとう憲ちゃん』


「じゃぁな!」





さて、今日は約束のハンバーグを一緒に作ろう。




窓から夕陽が差し込んできた


頑張ろう…


光の為にも…

自分の為にも…



やわらかいオレンジ色の空に、そう誓った。







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