青
傷
部屋に戻りお風呂を沸かした。
温かいお湯に潜ってみた…
体の中からいろんな気持ちが流れ出すような感覚に身を任せる…
プクプクとお湯の中で
生まれては、
消えゆく気泡の音を聞いた
そっと胸元に手をやる…
今まで、ずっと目を背けてきた…。
スッと指で傷痕を撫でる…
大丈夫…
この傷も私の一部なんだ。
そう思うと少しだけ楽になった…
今まで逃げていた弱い自分も…
目を背けていた臆病な自分も…
一緒に全部洗い流そう…
洗い流して強くなった自分であの場所へ行こう…
そして、自分の気持ちを伝えよう…