彼が眠るその場所に花を添えた…




『遅くなってごめんね…

やっとあなたに向き合えたわ…。

今日は報告があるの…

私、どうしても大切にしたい人が出来たの…。

その人の為ならなんだって出来る…
だから、私…歩きだそうと思うの……許してね。』







その時、ふわりと風が頬を撫でた… 




頬を伝う雫を拭うように…



まるで彼が、


《いいよ》って


ささやいたように…






『ありがとう』










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