青
風に揺れる髪を撫でる
心配だな。
俺が居ない時、ああやって声をかけられてるのかな?
誰にも見せて欲しくないな
俺だけに笑ってくれないかな?
『…光?』
「…ん。」
『…どうしたの?』
「いや、何でもない」
『……あれ?』
「??」
『そんなネックレスしてた??』
「あぁ、これ?」
俺は見えやすいように前にかざした。
「この前、憲二さんと買い付けに行った時に買ったんだ。」
そう…本当は自分と美雨の為に買った。
一見、1つに見えるが、実は2つのネックレスを組み合わせて形が出来るタイプの物で…
現地では生涯かけて大切にする異性に贈るものだそうだ…。