贈りもの


なんで、こんなにかわいいんだろう。


嬉しそうに笑う美雨を見て
つられて笑う。





「美雨、付けてあげる」



スッと、美雨の首に手を回した。






胸元に下がるそれを指でなぞる。






『…ありがとう』



ポツリと言うと、美雨はまた貝殻探しに行くと離れた。






そう思った矢先、唇にあたたかい何かを感じた。






「……」






真っ赤になって美雨が走っていく。






俺は自分の唇を触り、
遅れて真っ赤になった…











何度でも


何度でも


好きになろう。












海に反射する、まぶしい輝きのなか

無邪気に笑いかける彼女を
…何度でも…









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