その時の、由美さんの呆れ顔を思い出しクククッと笑っていると窓ガラスをノックされた。



『何か面白い事でも?』


「あっ!美雨」


スッと助手席に座り美雨が微笑んでいる。


「…久しぶり」


『…そうね。』


「お昼食べた?」


『まだ!お腹ペコペコー』

「アハハ、じゃあ なんか食いに行こう!」





緊張はどこかへ消え、久しぶりの美雨との時間に嬉しくて仕方がなかった。


昼飯を済ませ目的地である海へとやってきた。




『よし、今日も綺麗な貝殻を見つけるぞっ!』


「俺も一緒に探す。」






そっと美雨の手をつないだ





美雨が驚いた顔をしている





「いや?」


そう聞くと、首をブンブンしながらギュッと握り返してくれた。











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