青
破壊する者
『あぁ、どうしようもないぐらい好きで、何よりも大切な人だ』
「ばかみたい!」
舞さんが笑いだした…
私と話す時の顔になっている。
「顔がイイから、連れて歩くにはちょうどだったけど…もういいわ」
光は舞さんの変貌ぶりに言葉が出ない様だ
「なーにが好きよ!いつまで続くかしら?」
『お前の本性を見抜けなかった俺がバカだった』
「光、いい事教えてあげるわ。その女、他に男がいるんじゃない?」
『出ていけ』
「あら、本当よ?
あたし見たのよ。その女が花束抱えて男の車に乗り込む所。あんた、なんとか言ってみなさいよ」
『…ええ本当よ。』
私は光の目を見ながら答えた
『憲ちゃんの車に乗ったわ』
「はっ?おかしいじゃない!なんでアイツと会うのに花束なんか持ってんのよ」
『舞さんに話す気はないわ』