青
「いちいちムカつくのよ!」
舞さんが掴み掛かってきた
突然の事に驚き、
防ぐことが出来なかった…
「やだ!?なに!この傷!!」
胸元の服を引っ張られ、
見られてしまった…
私を守ろうと抱き締めていた光にも…
「あはは!そんなひどい傷、恥ずかしくて見せられないわね。
あー、もう見られちゃったか!」
涙が出てきた…
喉が潰れてしまったように
なにも言葉が出てこない
目の前が、真っ黒になる
体中の血液が足元から流れ出て、体温が下がっていく気がした。
光と目があった
驚きを隠せない光の腕から私は離れた
その場から逃げるように私は走りだした
『美雨!!』