「俺達が事務所に飛び込んだ時…

この目に映ったのは

下着姿で…手足を縛られて
血で真っ赤に染まって倒れている美雨だった。

服は辺りにボロボロになって落ちてて…

気が狂いそうだったよ…

もう生きてないのかって…

抱き起こして、美雨の顔を見たら…


よほど抵抗したのか、殴られてひどく腫れ上がってた


ナイフで服を切られたんだろう…

体中切り傷が無数にあったよ…

一番ひどかったのは…

お前も見ただろ?

胸元の傷だ…


もう美雨は、声も涙も出さずに、ただ呼吸しているだけだった…」



『……』










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