青
「しばらく美雨は信じてたわ…
でも、体中の包帯がだんだん取れていくのに…
胸元の包帯だけ、なぜ取れないのか…
その部分だけ、なぜ見せてもらえないのか…
疑問を持ち出したの…
当たり前よね…
でも…言えなかったの!
鎖骨から胸の辺りまで
一生消えない跡が残るなんて…
同じ女だから、それがどれだけつらいことかわかるもの…
でもね、ある日とうとう…
見てしまったの。
自分の手で包帯を取って…
今でも…
あの叫び声が…耳に残ってるわ…」