憲二 由美side




何気なく二人で飲んでいると、美雨と光が話している



「おっ、イイ感じ。」


『でしょ!
美雨からアッチに行ったのよ!』


「ほほーぅ、美雨がねぇ」

『あっ!見て!

美雨に触れてる…

あの光の顔…

あんな優しい顔、初めて見たわよ?』



「あー美雨… 顔真っ赤だ」


『あら、本当ね。

フフッ 光もつられて真っ赤になってる…

そろそろ助けてあげようか?』



「おい、二人とも!

イチャついてないで飲め!」




『はぁー…子犬みたいに駆け寄ってくるよ…』





「そうだ美雨。

今度スピカに遊びに来いよ

気に入る物があるぞ。

…光も居るしな!」


『光が連れて行ってあげてよ。

あの店分かりにくいし…

早速来週にでも!

じゃぁそういう事だから、連絡先交換しなさい!』









しばらくしてお開きとなり三人で美雨の家を出た。



タクシーを拾う為少し歩く




「光。これからは、お前次第だぞ」



『頑張りなさい。

美雨は自分からは絶対に行動しないから、
光から誘ってあげて』



「ありがとう。

でも大丈夫かな?
俺、嫌われてないかな?」



『それなら大丈夫よ!


…触れる事が出来たんだから……』





「…?」







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