青
美しきもの
憲二 由美side
「お、どうした?急に俺に会いたくなったか?」
翌日、起きてきた美雨は、
落ち着きを取り戻していた
まだ美雨のそばに居るつもりだったが、大丈夫と繰り返し言う美雨に負け、今は憲二のマンションに来ている。
「おーい?」
そっと髪を撫でながら、
憲二が様子を伺っている。
『…追い詰めてしまった』
「話してみろ。聞いてやるぞ。」
憲二に昨日の事を話した
美雨が光を好きだと言った事。
気持ちは伝えない覚悟だという事。
美雨は…
幸せになってはいけないと
自分自身を責め続けている事。