美しきもの


憲二 由美side



「お、どうした?急に俺に会いたくなったか?」



翌日、起きてきた美雨は、
落ち着きを取り戻していた


まだ美雨のそばに居るつもりだったが、大丈夫と繰り返し言う美雨に負け、今は憲二のマンションに来ている。



「おーい?」



そっと髪を撫でながら、
憲二が様子を伺っている。




『…追い詰めてしまった』

「話してみろ。聞いてやるぞ。」



憲二に昨日の事を話した




美雨が光を好きだと言った事。




気持ちは伝えない覚悟だという事。





美雨は…


幸せになってはいけないと
自分自身を責め続けている事。











< 58 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop