ターボを真ん中に挟んで
丘の上で寝転がる。




キレイに刈られている芝生から、懐かしい匂いがした。




そっと目を閉じてみる。




やわらかい風と


草の匂い


瞼を通して注ぐ光




いつからだろう…




子供の頃…



当たり前に感じていた感覚を…




いつから忘れてしまったのだろう。





忘れていた…?




違う…





忘れようとしたんだ。





羞恥心や、色々な物を身につけて、


大人は…


五感を鈍らせていくんだ…







…じゃぁ、美雨は?





周りを気にする訳でもなく、当たり前の様に寝転がるのは…?





……子供??












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