美雨side





きっと…



光の事を見ている。






少し離れた所からの、

視線に気付いた。




まだ、気付いてない光に教えてあげればイイだけなのに…




なぜかイヤだった。





可愛いらしい人。



きっと、男の人は
ああいう雰囲気の髪型や
服装を好むのだろう…





私の中で

なにか黒いものがムクムクと姿をあらわした。





このままじゃダメだ…


なんだか自分を嫌いになりそうだ…






ふと、光と目があった…




自分の黒色も一緒に見られてしまうんじゃないかと思った…




光に彼女の存在を伝えると




光の顔が変わった…











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