第11章

星願


美雨side



『ハァー…。』




ふいに、光に会いたくなってから仕事に集中出来なくなった…。



まぁ…

順調に進んでいるから
今日はもう止めよう…



(…グゥー)



まただ…

食事を忘れていた…



『会いたいなー…


お腹へったなー…』




カーテンを開けると綺麗な月が見えた。


ベランダに出て空を見上げる…


月と星が、

ただ静かに、

私を見下ろしていた。




そっと手を伸ばしてみる…



なんだか月を撫でているみたいで


少しだけ嬉しくなった。









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