青
なんとか失敗せずに完成した。
我ながら美味しそうに出来たオムライスに満足し、後は運ぶだけだ。
先に座って待っている美雨は、もうスプーンを持っている…
「『いただきまーす』」
食べている最中も
美雨は美味しい!美味しい!と繰り返し笑っている。
俺は嬉しくて、つられて笑顔になる。
美雨と一緒にいると
いつも俺は笑っているな…
そうこうしている内に
お互い食べ終った。
「洗いものも俺がするよ」
悪いからと言う美雨を置いてキッチンに戻る。
普段は面倒くさい皿洗いも、相手が美雨だというだけでなぜか楽しくて仕方がない。
俺は鼻歌まじりに洗いものをやっつけていた。
その時…
ふいに後ろからギュッとされた…
背中に自分とは別の体温を感じる…