青
ソフトクリームを食べていると、光が隣で笑っていた。
『ん?』
スッっと、親指で私の口元についたアイスを取り、
そのままパクっと食べた。
その動作がすごく自然で…ボーッと見惚れた。
「美雨??ボーッとして…疲れた?」
ハッと我に返った瞬間
顔が熱くなった。
胸がドキドキして苦しい。
一人、心の中でキャーキャー言っていると、アイスが溶けると怒られた。
「あっ、美雨!あれは?」
光の目線の方向を見ると、とても素敵なキャンドルのセットがあった。
急いで食べ終え見に行く。
「『これにしよう!』」
二人で顔を見合わせ笑った
「約束の時間まで、まだあるなぁ。」
『でも、あの二人らしいね。決めたらあっという間に結婚しちゃうんだもん。
ハァー、でも見たかったな。
由美ちゃんのウェディング姿…』
「恥ずかしいから二人だけでこっそり教会でなんてなー。」
「『…やりかねない』」
「『アハハハー!』」