『お題』ください。短編小説の種になります
サガシモノ~クチナシ~
★サガシモノ★
お題 クチナシ
河野る宇さま
※※※※
クイナは、そのお店のドアを押して、中に入った。
普通なドアの外観と違い、中は雑多なもので床も壁も天井も埋まっている。
『魔法や』
という看板通り、魔法や呪術に使用する材料が取り揃えられてあるのだ。
クイナは真っ黒なケープのフードを、頭から払いのけた。
赤い髪が、こぼれる。
その、真っ赤な瞳を、店主の方へ向ける。