『お題』ください。短編小説の種になります
☆憂いる杞憂☆

カナは自分の部屋に降り立った。

薄青い月明かりが、カーテンの隙間からもれている。

その当たり前で、平和な光景に、カナは、ほっと小さく息をついた。

ここは、さっきまでいた『地獄』とはまるで違う、世界。

それにもう、そこへは出向かなくていいと思うと、それだけで悪夢から開放される。

ベットに座り込む。

左手のひらの中で、何かがうごめく。

そうだった。

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