『お題』ください。短編小説の種になります
店主はほほ笑んで、クイナを見つめている。

それに気付いて、クイナは、黙った。

「大丈夫ですよ。

この花には『今とても幸せです』って花言葉があるんです」

クイナはハッとした。

「ねえ、ここにはどんな姿で来たの?」

「訊きたいですか?」

「訊きたい」

「分厚い、ショールを身にまとってました」

背中の羽を隠すためなのか。

羽がないのを隠すためなのか。

分からない。

でも、

いい方だとはクイナには思えなかった。

「そう、か」
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