「大キライ」の恋。
6.「もやもや」
---午後は【炊事遠足】の為のHRだった。
先生が黒板に【男女各4人ずつ】と書いた。
4人ずつであれば、組み合わせは自由なのだ。
アタシは塔子と、あと2人の
女の子とグループになった。
1人はアタシと同じ中学卒業の
澤野怜(さわのれい)。
塔子と同じテニス部で、とっても可愛い子。
もう1人は中森加世(なかもりかよ)。
とってもボーイッシュな女の子で、
スポーツ万能。
だけど、帰宅部だ。
塔子が
「ねぇねぇ、男子あのグループ
誘おうよ!!」と言った。
塔子が見てる方向には、
佑介・原口豪・伊東君・あともう1人
同じ野球部の
笠山慎吾(かさやましんご)君のグループが。
「アタシは別にいいけど・・・、
加世と杏奈は?」
怜がアタシ達に答えを求めてきた。
「別に誰でもいーよ、あそこに
声掛けて来ようよ。」
加世が無関心そうに言った。
「やたっ!決まり!ぢゃ、アタシと杏奈、
声掛けてくるからね~★」
そう言って、塔子がアタシの腕を
引っ張って、佑介達の
グループに近づいていった。
「ねぇねぇ、伊東君!うちらと
一緒に班組まない?」
「おっ!いいね、いいね。皆いいべ??」
2人の会話を聞いた佑介がアタシに、
「げ、またお前と一緒かよ、杏奈。」
だって。
「仕方なくだよ、仕方なく!我慢してよ!」
アタシも反論する。
でも、アタシ・・・
佑介と言い合ってるけど、内心
原口豪の反応がメチャ気になったんだ。
「笠山君、原口、宜しくね!!」
アタシが声を掛けたら、
「おう!!仲良くやろうぜ♪」
優しい笑顔で答えてくれた笠山君の横で、
「中畑ぁ、お前、料理できんのか?」
にやにやしながら原口豪が口を割った。
「えっ!!な、何よ・・・。大丈夫だよ!」
「俺、腹敏感だから、宜しくな!」
「なっ・・・!!!」
「よし、じゃ、早いとこ遠足の事決めようぜ。」
そう言って、原口豪がアタシの頭をぽんっと
叩いて怜と加世の方へ歩いていった。
先生が黒板に【男女各4人ずつ】と書いた。
4人ずつであれば、組み合わせは自由なのだ。
アタシは塔子と、あと2人の
女の子とグループになった。
1人はアタシと同じ中学卒業の
澤野怜(さわのれい)。
塔子と同じテニス部で、とっても可愛い子。
もう1人は中森加世(なかもりかよ)。
とってもボーイッシュな女の子で、
スポーツ万能。
だけど、帰宅部だ。
塔子が
「ねぇねぇ、男子あのグループ
誘おうよ!!」と言った。
塔子が見てる方向には、
佑介・原口豪・伊東君・あともう1人
同じ野球部の
笠山慎吾(かさやましんご)君のグループが。
「アタシは別にいいけど・・・、
加世と杏奈は?」
怜がアタシ達に答えを求めてきた。
「別に誰でもいーよ、あそこに
声掛けて来ようよ。」
加世が無関心そうに言った。
「やたっ!決まり!ぢゃ、アタシと杏奈、
声掛けてくるからね~★」
そう言って、塔子がアタシの腕を
引っ張って、佑介達の
グループに近づいていった。
「ねぇねぇ、伊東君!うちらと
一緒に班組まない?」
「おっ!いいね、いいね。皆いいべ??」
2人の会話を聞いた佑介がアタシに、
「げ、またお前と一緒かよ、杏奈。」
だって。
「仕方なくだよ、仕方なく!我慢してよ!」
アタシも反論する。
でも、アタシ・・・
佑介と言い合ってるけど、内心
原口豪の反応がメチャ気になったんだ。
「笠山君、原口、宜しくね!!」
アタシが声を掛けたら、
「おう!!仲良くやろうぜ♪」
優しい笑顔で答えてくれた笠山君の横で、
「中畑ぁ、お前、料理できんのか?」
にやにやしながら原口豪が口を割った。
「えっ!!な、何よ・・・。大丈夫だよ!」
「俺、腹敏感だから、宜しくな!」
「なっ・・・!!!」
「よし、じゃ、早いとこ遠足の事決めようぜ。」
そう言って、原口豪がアタシの頭をぽんっと
叩いて怜と加世の方へ歩いていった。