空っぽな星
その火は三日降り続けた。
何故僕だけが助かったんだ…?

こうして、何にもなくなった‥。

僕は、どうしたらいいか分からなくなった。

でも、僕の中に希望は、残っていた。

何処かにまだ、僕以外の誰かが生き残っているんじゃないかって。

僕は、必死に歩いた。

休む暇なく歩き続けた。

だけど、歩いても歩いても何もない。

自分の足音しか聞こえない。

「おーい誰か要るかー」

少年は、叫んだ。
だが、自分の声が響くだけで何にも聞こえなかった。
不思議な事に少年は、お腹が空かなかった。
喉もかわかなった。


 少年は、座りこみ考えた。
何故こんな事になったんだ‥?
もしかして夢か?
目をつむってみた。
いや、違う。
これは夢なんかじゃない。
現実だ。

悲しみではなく‥不安でもなく‥怒りでもなく‥恐怖感でもなく‥なんとも言えない感情が湧き出てきた。

「まず、何でこんな事が起きたか考えよう‥。」

前にテレビで隕石が降ってくる事を思い出した。

だが昨日見たのは、決して隕石ではなかった。

何がなんだかよく分からない。

少年は、放心状態になっていた。

しばらくすると、少年は、考えるのをやめ、眠った…。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop