俺を嫌いな君が好き
あ......まただ。


校舎裏の美術部用の作品置き場に用があって来たのか、さっき俺が言った、コロッと落ちない激レアな女。真間寧香(さなまやすか)が俺をギロッと睨んで、作品置き場に入っていった。


これで、アイツに睨まれるのは何回目だろう......


もしかして、俺......

アイツに好かれていないどころか、嫌われてる?


......


マジで!?


俺を嫌う女がいたとは......


世の中には変わった女もいるんだな。


......なんて、初めはアイツに対してそれくらいしか思っていなかった。
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