女装彼氏。

―キーンコーン・・・


『・・・授業始まっちゃったけど』

『うん、刹ちゃん、出たい?授業』


いつものアタシだったら
話も聞かず、走って教室まで行っただろう

・・・でも今日は、今は

『・・・っ今は、
 話、聞きたい』


おそらく顔が赤くなっていただろう。

そんなアタシを見て、
嬉しそうな顔を浮かべてから
続けた

『先生に何言われたの?
 みく途中からしか聞いてなかったんだけど』

『別に・・・
 たいした事言われてねぇよ』

『嘘つき』




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