女装彼氏。

カッターを握りしめた
その時

『ちょっ・・・
 何やってんの!!?』

後ろから誰かの声がした
振り向くと、格好良い奴が立っていた




『何があったのか知らないけど
 こんな事したらダメだよ
 絶対、悲しむ人がいる』



『いないよ』


『・・・え?』


『俺には、家族も彼女も誰もいない
 独りだから。
 だから悲しんでくれる人なんて、いないよ』

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