年下の君に愛されて、、、【長編】





私を見ずにまだ耳とほっぺを薄く赤らめながら
お金を入れ自販機のボタンに手を伸ばす。



『あ…ありがと』


こっちが照れてしまいそうになったのを必死に抑えそう言う。



ガチャンー…




ボタンを押した悟は取り出し口に手を伸ばして
落ちてきたジュースを私に渡した。


ぶっきらぼうに渡す悟の姿に
少し笑いそうになったけどね。


渡されたジュースを手に取り“ありがと”と口にする。
目線をジュースに移した私は


『へ?』

と声がもれた。
なんで?



『あれ、これじゃなかったか?』


なんで分かったんだろ。

悟が買ってくれたのは
私の大好きなアップルジュース。


『そうだけど…知ってたんだ』



『え?そんなん当たり前にわかるに決まっ…て…あ~うん』




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