年下の君に愛されて、、、【長編】
ありがとうなんて言わないけどね?
恥ずかしいもん。
でも、ありがとう。
なんて心の中だけで。
『いいよ。大丈夫!悟と居るの嫌じゃないもん』
『っ―…!バーカ』
ドキッとした表情。
わかりやすい。
一瞬目を見開いてから又そう言って椅子に座る。
悟が私を気遣ってくれるのなんて嫌でも分かる。
本当に嬉しいけど、その度に悟自身が苦しんでるのも分かってる。
悟は強いと思う。
私でもそこまで言えないと思うから。
夕方になるまで、私達は寒さなんて
気にしない!ってぐらい海辺で子供みたいに遊んだ。
持ってきたボールに空気を入れて
バレーとか当て合いとか。
ほんとに子供みたいだけど楽しいもの。
『亜優花!そっち行ったよ!』