年下の君に愛されて、、、【長編】
『う~えいっ!』
トン―…。
上に手を伸ばした亜優花。
ボールが落ちたのは伸ばした腕のすぐ隣。
『っ…あはは。亜優花ちゃん目つぶってたら難しくない?』
『亜優花ほんと運動音痴!』
私と徹くんが言う言葉に、あはっと照れ笑いする。
そっから徹くんがコーチみたいに
指導しながらなんとか返せるようになった亜優花。
でも、その時も私の嫌な気持ちが出てくる。
教える徹くんと
少し赤くなりながら教わる亜優花の光景を
視界に入れる度に私はモヤモヤした気持ちになった。
亜優花に対してこんな嫉妬する。
亜優花に対して羨ましいて思うなんて
こんな嫉妬心気づきなくなかったな。
『じゃあ行ってくるね!』