年下の君に愛されて、、、【長編】
『徹先輩て…かっこいいね噂通りだったよ』
『そう……でしょ?』
戸惑ってしまうけど
亜優花はそんなことでも気づかない。
そりゃそうかもしれない。
亜優花に悪気なんてないんだし
私が想いを寄せてるなんて知るわけないんだし。
でもね……。
『冷たいとこあるのかなって思ってたんだけどなぁ』
笑顔で楽しそうに話すから…。
『優衣小さい時から一緒なんて羨ましいなぁ』
頬を微かに赤らめながら言うから…。
『…かっこいいよね』
私と同じような目線を
お風呂から上がって外にいる徹くんに向けるから…。
『好き…なの?』
そう聞いちゃったんだ。
胸が変にドキドキして、気づかないでいいことに、
気づかなければ分からないままでいれたことに
気づいてしまった。