年下の君に愛されて、、、【長編】
口では言わずに、
顔を赤くして静かに頷いた亜優花を見て、
私はなにかが崩れる感じが体の中を巡り響いた。
明日には帰るこの旅行。
私にはすごく長く感じてる。
部屋の中には亜優花がいる。
だから居れなくて私は外のベンチに腰掛けた。
そこから見える暗くてよく見えないけど
月の光で微かに明るい海が
なんだか悲しく見えて、
岩に当たる涙の音も私を表してるみたいに
悲しく聞こえる。
私の方がずっと前から好きだったのに。
亜優花の徹くんに対する気持ちが
私の中で疑惑から確信に変わった時
私が思った醜い気持ち。
でも、言わなかった。
ううん、言えなかったんだ。
だって後悔したから。
今更なんてもう遅い。
行動しなかったのは自分だから。
人が人を好きになるのは当たり前だから。