年下の君に愛されて、、、【長編】
なんてまた言い訳してるや。
自分の気持ちがバレないように
必死でごまかしてたのは私だもんね。
『優衣花ちゃん?寒くない』
隣に座る人を見なくても分かるのは
胸が無意識に反応してるからかな。
『徹くん…』
『悩み事?』
『うん…。大丈夫だよ』
徹くんと亜優花のこと。
私徹くんが好き。
なんて言えないけど。
『そう?俺も迷い事かな…』
『迷い…事?』
『うん。前から迷ってたことがあるんだ』
ドクンと波打つ胸を抑えながら私の頭の中で言葉を選ぶ。
『な…にを…?』
聞かなかったら良いのに。
傷つかないのに。
って言ってからなぜか思ってしまった。
きっと嫌な予感がしたのね。
『優衣花ちゃんは人を好きになった事はある?』