年下の君に愛されて、、、【長編】
いっそ勢いに乗って言ってしまいそうだった。
徹くんの話しを黙って聞いてる私が
傷ついてること知らないでしょ。
私は分かるのに。
徹くんは分からない。
それが答えよね?
私じゃないって答えだよね?
また一人、私はベンチで涙を流した。
そして考えてた。
私の遅すぎた行動と
後悔の塊の苦しさ。
全部全部後悔した。
だからこそ私は
『徹くんなら大丈夫だよ』
って笑顔で言うしかできなかったのよね。
『亜優花ちゃん…俺ね…』
その声にビクっと反応する体。
ドクンと波打つ胸に手を当て
ベンチからゆっくり立ち
上がり壁を曲がり見る。
私の視線に入ったのは徹くんの後ろ姿。
『徹…先輩?なんですか…?』