年下の君に愛されて、、、【長編】
涙も笑顔も全て… side悟
風呂から上がった俺は誰も居ない部屋を
少し不思議に思って外に出た。
『優衣花…?』
その時見えたのは走ってく優衣花の後ろ姿。
『亜優花ちゃん…』
その声に反応して俺は声の方の方に足を運ぶ。
少し先に見えた光景に俺は固まりそうになってた。
手を繋いで向かい合ってる徹兄と亜優花さんの姿に。
その状況に頭が理解するよりも、
もう足が動いてた。
海の方へと走る優衣花をすぐ追わなかった事に後悔した。
優衣花は二人を見たんだと
走りながら俺はそう考えた。
浜辺に座り込んでる優衣花を視界に入れて
ようやく息のあがってる俺は立ち止まった。
近くに居る俺に気づかない優衣花。
『っ…なんでよ―…』