年下の君に愛されて、、、【長編】
それでも俺は誰かを本気で好きになるのは
想いが届かない気持ちの辛さを
痛いくらい分かってはいる。
『辛かったな…一人で抱え込むなよ…』
2人から相談されたなんて
優衣花からでさえも気持ちを聞いた時
張り裂けそうなくらい辛かったのに。
ほんとに…お人好しだ。
『ふぇっ……やだよー…でもっ…亜優花と…徹くんの幸せもっ……願ってあげなきゃっ………だから………でもっ…』
ギュッ―……
泣きながら言う優衣花の姿を見れなくて
見たくなくて俺は優衣花を引き寄せた。
ズキズキ痛む胸を抑えながら
『もぉ…言うな。いいんだって優衣花…気持ち言えば』
『でも―…』
『じゃないとお前が前に進まない。後悔しないのか?』
俺が優衣花に気持ち伝えたように
伝えて良かったと思って欲しい。
後悔はして欲しくないんだ。
『うん…そぅ………だよね。前に行けないし…後悔するよね…』