年下の君に愛されて、、、【長編】
足早に別荘へと向かう後ろ姿を俺はしゃがみこみながら見つめた。
『あれは…反則だよ優衣花…』
手で顔を覆いさっきの抱きしめられたシーンを
頭ん中でプレイバック。
はぁ―…。
さっき自分で行けと言ったけど
少し思ってしまった。
俺だったら素直に喜んで受け入れる気持ち。
徹兄は受け入れはしない。
分かってはくれる。
でも受け入れはできない。
それでも優衣花は伝えに行く勇気があるし気持ちがある。
羨ましいと徹兄に思ってる俺の気持ちは
今はあまりない。
きっと優衣花の一途な気持ちが
俺に自信をつけさしたんだな。
俺だって優衣花が徹兄を想ってるように
優衣花を想い続けてきた。
それでも良いんだよな?
想うことは強くさせる。
優衣花がそう教えてくれたんだ。