年下の君に愛されて、、、【長編】
存在 side優衣花
『やっとあったかくなったね!』
『だねー…』
上にぐ~っと伸びをして、
学校からの帰り道を歩く。
私の言葉に気持ちが落ちてるみたいに
悲しく笑って答える亜優花。
『もー…亜優花、まだ気にしてるの?』
『だって…!私…優衣花の気持ち…気付いてなくて…傷つけて』
私を見てる亜優花は
今にも泣きそうな表情で、眉なんかハの字に下がってる。
『亜優花…。私は大丈夫だから、徹くんとの関係だって普通だし…これで良かったのよ?』
『でも……』
あの旅行から帰った日。
私は亜優花に全部話したんだ。
聞いた亜優花は号泣で、
“ごめんね…”と私の前で何回も何十回もそう言った。
“傷つけるなんて…最悪だよ私。”
そう言った亜優花だけど、
私は正直…そこまで深くは傷つかなかったの。