年下の君に愛されて、、、【長編】
私の家でもあるマンションに向かっているのに
やっぱり少し行きづらいなと思ってしまう。
徹くんと同じマンションという事が
辛いと思ったこともあるけど
でもだからこそ徹くんにも、
それに悟にも出会えたんだよね。
『あ、悟くんだ』
横から前を指差してそう言う優衣花の声で
私は少し下を見てた顔を上げる。
マンションの下で壁にもたれて携帯をいじってる悟。
たまに思うんだ。
なんであんなに身長高くなったのかなって。
まぁ、男の子だもんね。
今じゃニセンチ差で勝ってた頃より
10センチ以上も差があるもの。
だからかな…
男の子を意識させるのは。
『あ、気づいたみたい』
ゆっくり歩く私達に
悟は体ごとこっちに向けた。
体だって前以前よりガッチリしてて。
なんて考えながら
悟の立ってる所まで着く。