年下の君に愛されて、、、【長編】
『優衣花!おせーよ』
『え?なんでよ』
『ケガした。手当て』
グイッと腕を私に見せてそう言う。
少し赤くすり傷になってる腕を見て
後ろにいる亜優花に
『ごめんね亜優花先行ってて?悟と後で行くから』
そう言ってエレベーターに乗り部屋にあがる。
『はぁ~…』
ドサッと座る悟を横目で見ながら
救急箱を取り出して悟の前に座る。
『傷口…見せて?』
『あ?あぁ…平気だから別にいい』
『え?だって手当てして貰う為に待ってたんじゃ』
『あ~…うん。そうだったな』
少し焦りながら言う言葉に
私は少し疑った。
なんか隠してる?
『嘘でしょ。なんで待ってたの?』
『なんでもね~って』