年下の君に愛されて、、、【長編】
だんだん…そうなってる自分が
多分どこかに居るから。
『そろそろ行くか?』
ソファーに座ってた悟はスッと立ち上がる。
手を握ったままの私はつられて立ち上がった。
『うん』
『まぁ大丈夫だろ行っても。つかさ、邪魔してやろうぜ、な?』
ニッと笑って私の気持ちを軽くしてくれる。
エレベーターに乗ってる時も
いつもみたいにからかったり。
徹くん達の部屋の前に
着くと悟はバッと手を離した。
きっと私の為。
もう気持ちは薄れていってても
やっぱり少しは苦しくなる。
慣れなきゃね。
呼び鈴を鳴らす悟。
“自分の家にインターホンて変な感じだな”
ボソッとそう言う悟の言葉に私は軽く笑う。
『はい?あ、悟と優衣花ちゃん遅かったね』
ニコッと微笑んで中に手を向けてどうぞのポーズ。
『おじゃまします』