年下の君に愛されて、、、【長編】
『遅いぞ悟。今日から新学年だろ~』
スーツ姿をビシッと決めて
いかにも大人な雰囲気。
やっぱり憧れてしまうな。
『うん。徹兄こそ社会人じゃん』
『なんだよなぁ~…緊張だよ』
胸を左手で押さえながらそう言う徹兄。
その薬指には亜優花さんとのお揃いの指輪。
それを4人で遊んでた時に見つけた時は
一瞬、優衣花大丈夫かなと思ってしまった。
でも
『キャー亜優花それペアリン?いいなぁ!羨ましい。良かったねー!』
なんて二人以上に喜んでた。
実際どうなのかは分からないけど
もう落ち込んだり傷ついたりは
してないみたいだから良かったけどな。
『さっ!時間だし行くかな!悟も行けよー?』
『あーおう。俺も行く』
パンを口に入れ込んで靴を履く。
一緒に下に降りてある人を待つ。
『徹くん!悟くん!』
少し遠くから駆け寄ってくる亜優花さん。