年下の君に愛されて、、、【長編】
ん…?
止まったかと思うとクルリとこっちを向き、
目線をチラッと私に向け
『さんきゅ…』
そうボソッと言い、すぐうつむいた。
へ…?
ありがとうって言った?
今…言ったよね?
悟が…?
うわぁ…なんか新鮮なんだけどぉ!
少しびっくりしちゃったじゃん。
『素直じゃん。さっすが徹くんの弟だね。似てるとこあんじゃん!』
初めて似てるって思ったかもしれない。
『うちの弟みたいなもんなんだし、いつでも手当てしてあげるって!』
ま、似てるっつっても、
謝り方だけどね。
徹くんはこういう時は
照れたようにお礼言うからね。
徹くんはだいぶと素直だけど!
『……んだよ』
『え…?』