年下の君に愛されて、、、【長編】
ボソッと聞こえた悟の少し低めの声。
あまり声変わりしてないから
徹くんよりは高い声。
なんて言ったの?
と聞き返す前に
悟が先に口を開いた。
『なんだよそれ。徹、徹ってうるせーな!!』
…悟……?
『俺と徹兄は違う人間なんだよ!一緒にすんな!それに…』
グッと言葉を詰まらせて
悟はまた口を開いた。
『…それに、俺はお前の弟なんかじゃねえ!』
私をきっと睨みつけて
拳をにぎりしめてる。
こんなに怒った、感情を爆発させた悟を初めて見た。
『さ…とる?どう、したの?』
少し戸惑いながらそう聞いた。
『徹兄のこと、好きって思ってる奴なんかに、俺と似てるとか言われたくねぇ』