年下の君に愛されて、、、【長編】
私の視界に入ったのは
ドアの横でしゃがみこんでる悟の姿。
近づこうと足を前にだした時
ドンッーー!
横のドアを右手で思いっきり殴った悟。
ビクッと反応した体に足も止まる。
『ダセー俺…』
ボソッと聞こえた悟の声。
俯いてる悟は私には気づかない。
ただその姿を見つめることしかできない私
悟の気持ちを踏みにじったんだとそう思った。
『優衣花…俺を好きになれ…よ…』
つぶやく声に私はグッと胸が傷んで
エレベーターに乗り込んだ。
最後のつぶやいた言葉が頭の中で何回もリピートして
目からは涙が止まらなくて…
もういいじゃん
プライドなんて…変なプライドなんて
もう要らない…自分の気持ちに素直になれば…
部屋に戻った私はベッドの上で止まらない涙を拭って
自分の気持ちときちんと向き合ってみた。
ずっとずっと作ってた壁はまだ徹くんを好きだって
思ってたのもあるけど、まっすぐにくる悟に対して
自分の気持ちをぶつけるのが恥ずかしかったのもあった。