年下の君に愛されて、、、【長編】
『って言ってもなー…』
どうしたらいいかわかんねーし。
そう呟きながら帰り道を歩いてる。
いっそ男だ、“俺と付き合え”
って言うか?
いやいやいや無理だろ
何様だ俺。
じゃあここは下から
“俺のこと好き?”って……無理だな。
自意識過剰かよって
はぁ…考えれば考えるほど無理だな。
ん…?
前を向いた俺の目に飛びこんできたのは
マンションの下で楽しげに喋ってる
優衣花と知らねー男。
誰だ?
じっと見てると男が優衣花の頭にポン…と手を置いた。
なっ…!!
優衣花は笑いながらその手を払ってバイバイ
と手を振った。
もしかして
もしかすると
彼氏だったりとか…。
男とわかれた優衣花がくるっと振り向いて俺に気づく。
目が合った瞬間思わず逸らす俺。
チラッと見るとまだ見てる優衣花の姿
歩き出して今度は逸らさずに
『誰だ?』
そう聞いた。