年下の君に愛されて、、、【長編】
『…まだ気づかねえの?いい加減気づけ……俺は優衣花を姉だと思ったことない』
さっきより落ち着いた優しい声で
ゆっくりと私の目を見て言った。
『な…にを?』
思ったことはいっぱいあった。
けど
それだけ言うのが精一杯で、
詰まって上手く言葉にできない。
悟はグッともう一度手に力をこめると
一瞬うつむき、また私をゆっくりと見た。
その顔は、
徹くんとは全然違うくて、
大人っぽくて、
これは誰?
って思うほど、
知らない人を見るような感覚になってた。
じっと私の目を強く見つめる
悟に少しドキドキしていた。
目線を離したくなるぐらい、
真剣な悟の視線に私は
どう自分を保てばいいか分からなくなった。
また少しの沈黙が続いたあと、
悟はゆっくりと口を開けた。
『俺は…お前が好きなんだよ』
【占いは正解? side優衣花】
~end~