年下の君に愛されて、、、【長編】
『伝えないとダメだよ?ね』
『はぃ…』
今まで伝えてくれたのは
悟の方からだった
私が絡まれてたら
助けてくれて
私が告白する時だって
傍に居てくれた
私が困ってたらいつだって
悟が助けてくれた
のに私は
悟の傷ついた心なんて
わかってても傷つけて…
ごめんねなんて
なかなか言えなくて…
だから今回はちゃんと
私が言わないとダメなんだ
みんながぞろぞろ帰る頃
亜優花は頑張ってねと言って
後押ししてくれた
途中までの帰り道も
ずっと励ましてくれてた
マンションに近づくにつれ
ふぅ…
と深呼吸した
『悟~もう帰るの~?早いよ~』
微かに聞こえた
女の子の声にピクッと耳が
反応する
気になった私はゆっくりマンションに近づく
マンションの下には
悟の腕に腕を絡ませて
甘ったるい声を出してる女の子。
ミニスカで髪なんて
巻いちゃっていかにも
キャピキャピしてる感じ
『もぅ充分だろ』
『え~もっといいじゃん』
猫かぶってるってすぐわかる
あんな甘ったるい声だして
悟に話しかけるなんて
多分、絶対好きなんだ