年下の君に愛されて、、、【長編】
『ねぇ悟?誰か見てるんだけど~』
チラッとこっちを見た女の子
と目が合う
それに気づいた悟が私を見る
ドキッとした私
だけど悟は
『無視しとけば?』
なんて冷たい一言
グサッて胸に突き刺さったみたいに
苦しくて手で胸あたりの服を掴む
『いいの~?まぁデートの邪魔されたくないけど~』
『……。』
デート…?
デートってもしかして彼女…?
でも昨日の今日なのに…
『んなに居たいならうち来いよ』
チラッと私をもう一回見た悟
その目は冷たくて
私はどうしようもなく苦しくなった
部屋に入れるの?
もう私が嫌いなの?
だから彼女作ったの?
なんて…私だって同じことした
男の人部屋に入れて
こんなにも辛かったんだって
バカなことしたんだ私…
スッと私の前を通って
マンションに入って行く二人
女の子が振り返って私を見る
『え…』
その子はニヤッて笑うとクチパクで
“バイバイ”と言った
知ってるんだ
悟が私を好きだったこと…
私が悟を好きなこと