年下の君に愛されて、、、【長編】


ダメだな私…
あの子はあんなにストレートに
甘えたりして
私なんて悟にそんなことできない…



『はぁ…』



何分何十分経ったかな
マンションの入り口にある
階段のすぐ横の花壇に
腰を下ろしてずっとボーッ
としてた


『そろそろ…帰らなきゃ』


そう呟いたとき
階段から乱暴な足音がする



カンカンカンー…!


ふっと上を向いた時
バチっと目があったのは
さっき私にバイバイと言った
女の子

あれ?
そう思って立ち上がった私

私に気づいたその子は私の前に来ると



『あんたなんか嫌われちゃえばいいのに!』



『なっ…』


なにを言われるかと思ったら
いきなり暴言…。


『なんであんたなのよ!私のが可愛いぢゃない!』


『ちょっ…』


いくらなんでもそれわ
酷くない?
それは可愛いかもしれない
だけど…言われるとむかつく



『悟君、なんであんたなんかいいのか全然わかんない理解に苦しむゎ…』



そう言って私の横を通り過ぎていく
言いたいだけ言って逃げるの?
なんて思ったけど
あの子の言った一言に口が止まった。



『あんたなんかいい…?』


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