年下の君に愛されて、、、【長編】
それでも悟は、私に気持ちを伝えてくれた。
気持ちが分かるから、なおさら…
悟がすごいと思ったりもしたよ?
でも逆に、気持ちが分かるからこそ
悟にはっきりと言うのが辛くて仕方ないんだ。
だってそうでしょ?
返ってくる言葉が…。
考えたくないもの。
『悟のこと…ごめんね?何があったか分からないけどね…。』
申し訳なさそうに言う徹くん。
いかにもお兄ちゃんて感じがして大人っぽくて。
『ううん。違うよ。悟は何もひどいことしてないから。』
そう、ひどいことしたのは私のほう。
『そうなの?良かった。悟は何を悩んでるのか気になってね。』
…………。
悟…?
私の気持ちを知ってるから
私が言う言葉を知ってるから…
悩んでるの?
私も徹くんの気持ちを知ってるから
私でもやっぱり悩んじゃうよ。