年下の君に愛されて、、、【長編】
家までの帰り道。
徹くんは、うつむく私に何回も


“大丈夫だよ”

“気にしすぎないようにね”


って横で優しく言ってくれた。
何回も泣きそうになって、
何回も胸が苦しくなって、



でも…
泣きそうなのは、苦しくなってるのは
悟も一緒かもしれないでしょ?

そう考えると涙なんて流せなかった。




『あ、優衣花ちゃんなんかジュースいる?』



マンションの前、徹くんは立ち止まって
私にそう言った。



『あ…うん!』



私が少し無理に明るくしたの
わかったのかな?


徹くんは少しだけ微笑んで
マンションの向かいにある
自販機の前に歩いてく。



また……

気を使わせちゃったかな…。

そう思ったら、胸がまたギュッとなった。

まだマンションの前で立ち止まってる私に

“おいで”

と言うみたいに手招きをする。


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